



〖抜粋〗・・・広商の野球はすごいと実感した昭和48年の全国制覇のことです。カウント2-2からのスリーバントスクイズ、広商野球は小技を絡めた緻密な野球とか、精神野球とか言われてきたようですが、私は、1点を取るために考えに考え抜いた究極の戦法を実際にやってみせるのが広商野球であると思うようになりました。この野球は、金属バットの使用で1点の重みが薄れていくにつき、次第に注目されなくなったように感じていましたが、昭和63年に再びその神髄を世に知らしめました。相手を読み、相手のチャンスをつぶし続けて、そこに生じたわずかな隙に乗じて勝にゆく、考えて考え抜くことがチームに浸透していなければできないことだと思うのです。・・・